メインバザールの罠 – インド買い付けの苦労

2011年12月15日     1 Comment     Posted under: 買い付けに行ってきました

今、インドパパはインド買い付けの真っ最中です。インドの色々な所を廻って、色々なものを見て「これだったら日本で売れるかなぁ…」という物を探しています。いい商品は足を棒のようにしてもなかなか見つからず、心が折れてしまうこともしばしば…インド買い付けは想像以上に過酷です。

実は、インドでの買い付けって凄く難しいのですよね。インドに行かれた方は「インドって凄く安いんでしょ。誰でも雑貨屋さんができるよね」と言うのですが、話はそんなに簡単ではありません。

ある日のこと。ニューデリーに滞在していたインドパパ、ニューデリー駅前のパハールガンジと呼ばれるマーケットで買い付けをしようと思い立ちました。パハールガンジは全世界から旅行者が集まる場所なので、色々なお店があります。

お香、タイダイのシャツ、ベッドカバー、アクセサリー、食器、南インドのコピーCD、携帯までとにかくありとあらゆるモノが売られています。「ここで買い付けして帰れば品揃えが増えるね! 簡単にインド雑貨屋さんが開けるね!」と誰しもが思います。もちろんインドパパもそう思いました。

パハールガンジで人間観察をしてみると、旅行者の他にもバイヤーらしき人たちが目につきます。フランス人やドイツ人、イスラエル人が多いでしょうか。髪はヒッピー風のドレッドで、革製のチャッパルと呼ばれるサンダルを履き、ちょっとだらしない格好ですが、メモを持ちながら店から店へとウロウロしているので、旅行者とは違うなと見分けがつくのです。

パハールガンジの幾つかのお店には「Exporter & Cargo Agent」と書いてあり、そこが輸出をしているお店だとすぐに分かります。実際、そう言うお店に入ってみると、バッグや金属製品などが山のようにおいてあり、僕達バイヤーの要望を十分に満たしてくれるような品揃え。

「素晴らしい! いやーー、デリーは楽チンだなぁ。」大喜びのインドパパ。早速、色々買い付けしました。ベッドカバーにお香たて、お香に、洋服。なんだか、デリーに居るだけで全部の用事が終わってしまいそうです。

「Exporter & Cargo Agent」と書いてあるお店で買い付けするのは簡単です。お店に行って適当に物色し、オーダーするだけ。その場でT/Cで払って住所を書いて終わりです。荷物は航空便で運ばれるので何ヶ月かしたら空港に取りに行けばいいだけの事です。「なんだ、インド買い付けって言っても日本で買うのとあまり変わらないじゃん。簡単じゃん!」と気が軽くなったインドパパ、オーダーを入れてお金を払って、すぐに帰国しました。

一ヶ月後、インドから「これから発送するよ」と連絡があり、数日後に成田空港に取りに行きました。成田空港にある他の荷物は綺麗な段ボール箱でパッキングされているのに、ボクの荷物はちょっと怪しげ。形がきちんとしていず、斜めに傾いています。インドの列車の駅で見かけた様にジュートの袋で包まれていました。

通関して、車に乗せて家に帰ります。インドからやっとこ荷物が来たのです! すごいワクワクします。早く帰って開けてみたい! アクセルを踏む足にも自然と力が入ります。

家に帰って早速開けてみます。ダンボールは多少潰れていますが、インドから来たものなので仕方ないです。中からベッドカバーやお香立てや夏物の衣料品など注文したものが出てきました。

「わーーい! インドからちゃんと荷物が来たよ!」大喜びのインドパパ。喜んでいるボク。でも、横にいた妻はだんだんと渋い顔になって来ました。

「ねえ、このベッドカバー埃だらけだよ」「え?」
「このお香たても埃だらけ」「え?」
「これ、なんだかダサイよ」「え?」
「これ、破れてるよ」「えーーーー????」

ベッドカバーを広げてみると、ベッドカバーから細かい砂がサラサラと落ちてきます。そして、ベッドカバーには折り目に沿って茶色い線が付いていたのです。

「これは…インドの埃だよね」
「確かにね。パハールガンジ、埃だらけだもんね」

よく見てみると、ベッドカバーにオレンジの染みがあります

「これはナニ?」と言いながら匂いを嗅いでみます
「あ、カレーの匂い!」

思い出してみると、インド人達、狭いお店の中でカレーを食べていました。信じられないことに、インド人、カレーをこぼしたまま輸出してきたのです。

さぁ、それからが大変! 一品一品開けてみると、日本では考えられない問題が色々出てきます。全部開ける頃には部屋が大変ほこりっぽくなってしまいました。

「確かに、インドからモノは来たよ。でも、全部インドクオリティだよ」
「インドでちゃんとモノ選んできた?」
「インドでは全部素敵に見えたんだよ。ベッドカバーだってピカピカだし、何でも新品に見えたよ」
「でも、来たものは全然ダメよ?」

その後、何度かインドに買い付けに出るうちに、「インドに行くとなんでも素敵に見える」と言う魔法が僕達の目にかかっていることに気が付きました。インドは日本と全く違うので、インドに行くと、インドクオリティでも良くなってしまうのです。

でも、僕達が商品を紹介する先は日本。もちろんですが、綺麗で問題のない商品をお送りしないといけません。結局、仕入れた商品は半分以下しか売ることが出来ませんでした。問題のある商品はフリーマケットに出したりして、なんとか嫁ぎ先が見つかりましたが…

結局、僕達はパハールガンジで仕入をしなくなりました。
その後、インド人に聞いたら…

「え? お前、パハールガンジで仕入れしてたの? 馬鹿だねーー! あそこは一見のツーリストやバイヤーもどきが集まる騙されプレースなんだぜ!」

だって!! そんな事、知らなかったよ! 早く言ってくれよ!!

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1 Comment + Add Comment

  • インドから帰国したてのヨガIRです。七年前と違い道路は車で溢れ、クラクションを鳴らしながらの強引ぐAWAY。
    ガイドを付けての独り旅。 今回ガイドで苦労しました。
    勝手に私を名古屋のママと言い、日本で商売しないかと初日から言い出してくるので?を抱きながら応対しました。
    ジャイプ?ルでは、知り合いの占星師の所へ行き鑑定後、エメラルドとダイヤを身につけた方が良いと言われ
    宝石工場の在る店へ。母に貰ったのが有ると言うと、古いからダメと言いましたが、無視して買いませんでした。
    思い出に勧められ、らくだの骨に細密画を描いたルビ?、エメラルドをはめ込んだ額縁飾りを購入しました。
    ガイドも日本に送ると言う商品をリシュケシで沢山購入したり、ベナレスの建築中の自分の家に案内して、結局
    壁塗りの少年に真面目に仕事をするように小言を言うために?連れて行かれた雰囲気。
    なんだか、私のツア?ガイドを上手く利用しているようで気分が悪い。出国で13キロオ?バ?で税金を支払う羽目になり、疲れ果てた今回でしたが、インドは、やっぱり好きですね。自分でも分かりません。

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