インドとのビジネスはトラブルだらけ!?

インドと日本とで一緒に仕事をしていると、しばしば、「いくらなんでも、これは困るよなぁ…」という事態が発生します。

インドは広くて、いろいろな性格の人達が住んでいるので「インド人と仕事すると必ずトラブルが起きる」という訳ではありません。実際、南インドや、ムンバイの人達と仕事する時にはそんなに困った事は起きません。


多くのインド人は信用できる人ばかりなのだが…

でも、特に北インド、デリーやジャイプル、バラナシ周辺の人達と仕事すると、もう嫌だ!って言うくらいにトラブルが襲ってきます。

来たものが全部壊れていたとか、カビが生えていたとか、請求を微妙に上乗せして送ってくるとか…どうにかしてくれよ!と言いたくなる、トラブルのオンパレード。

そんな人達と付き合わなければ良いじゃない、と誰しも思うのですが、そんな人達と付き合わなければ商品がやってこないのもまた事実。そして、そんな所にこそ、面白いものがあったり、素敵なものがあったりするのです。

だから、諦めるしかないのです。諦めて、起こったトラブルは仕方ないものとして対処し、なんとかお付き合いをしていく。そんな事を10年以上も続けてきました。

僕たちはここでトラブルと言っていますが、実は当のインド人にしてみたら当たり前のことだったりします。商品に傷があるのも当たり前。新品なのに中古品に見えるのも当たり前。彼らと僕達ではただ、基準が違うだけなのです。でも、そこには埋められない溝が大きく開いているのです。それを何とかして、問題ないようにするのが僕達ティラキタのお仕事だったりします。

つい先日のこと。正規の請求書に書いてある航空料金と、取引先からの請求書に書いてある航空料金が違うことに気が付きました。もちろん、正規の請求書が安く、取引先からの請求書の方が高くなっています。

ウメ  「ねえ、これね。50ドルくらい高く請求されているんだけどなんで?」
ドグラ君「…………」

なんだか、答えが返ってきません。

ウメ  「あ、もう一つここに間違いを発見したよ!」
ドグラ君「あ、それは間違いじゃない。それはこういう理由で…」

自分が間違いでないときは、すぐに返事してきます。

ウメ  「ああ、なるほど。で、さっきの航空料金50ドルは?」
ドグラ君「…………」

黙ると言うことは、彼が間違っているということなのでしょう。今まで付き合っていてなんとなく判ってはいましたが、ドグラ君、謝るのが大嫌いなようです。決して自分のミスを認めません。そう言えば、ドグラ君だけでなく、デリーで出会った多くの人達がそうでした。彼らの常識では謝ると負けなのでしょうか。


こんなレシートを貰っても困る…

そして、そのドグラ君からレシートのスキャンがやってきました。

ヒドイです。ミミズがのたくったような字で全く読めません。
ヒンディー語のこんなレシート出されても困ります。
どうにかならないのかと思ってもう一回連絡してみます。

ウメ  「ねえ、レシートをもっと読みやすく書いて欲しいんだけど…」
ドグラ君「判ったよ。次回からそうするよ。」

でも、約束はもちろん口だけ。守られた試しがありません。 日本では取引先の言う事に従うことは当然ですが、インドでは逆に売り手側が強かったりします。 どうにかならないかと思って、もう一回、聞いてみます。

ウメ  「ねえ、レシートをエクセルで清書して欲しいんだけど…」
ドグラ君「…………」

全く答えが返ってきません。どうやらドグラ君、全くやる気がないようです。もしくは出来ないのかもしれません。レシートが読めなければ、どれがいくらか全然解らず、結果として売ることも出来ません。困りました…

エクセルでって言ったのがいけなかったのでしょうか。手書きで清書してくれって言えばよかったのでしょうか。それすらも判りません。

さて、どうしたものか…
どうやって言ったら、僕達の希望のように物事が進むのか…
インド人と僕達の知恵比べはインドと仕事をしている限り、延々と続きます。
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