インドのお菓子のなぞ

2006年4月5日 インドが大好き!!
ちょうど当店の「お客様の声」コーナーでお菓子の話が出たので、今回は「インドのお菓子」について。
海外旅行での楽しみには「食事」がありますが、ともかく甘党な僕にとっては滞在先にどんなお菓子があるか、これは重要な点だったりします。チョコレートがゴムのごとき味のものしかない(かつての)中国など、困り果ててました。だって炎天下にあって溶けないチョコパイっていったい……。
もちろん、中国菓子はそれなりにおいしくいただきましたよ。

ではインドはというと、チョコやポテトチップスなど、なかなかグレードが高いんです。イギリス資本のちゃんとした工場があって、味もバッチリ。かたやインドの普通の会社のはどうかというと、これはこれでそこそこおいしかったりします。昔の駄菓子に近い感じかな……。
マサラなどを使ったインドオリジナルのスナック菓子もなかなかの出来です。当店でもいろいろ取り扱ってます。マサラがちょっときついものも確かにありますけど、それは日本のポテチとかでも同じこと。たまに変なの、ありますよね……。すぐ消えてくやつ。そういう点では、現地でもロングセラーの「GUPSHUP-揚げマサラピーナッツ」やhttp://www.tirakita.com/food/fd_snk_5.shtmlなどは、初めての方にもお勧めできる味です。

それでは、現地でしか食べられないお菓子といえばどうでしょう。日本で言うところの生菓子に当たるものですね。
おおむねどれにも当てはまるのが、ものすごく甘いこと。これはイスラム文化の影響のある地域全般に言えることなんですが、お酒が飲めないことと関係があるようです。イランなどで大の男が嬉しそうにソフトクリームをなめなめしてるのを見ると「同士!」みたいな……(笑)
おっと、話がずれましたね。「お客様の声」コーナーで出てきた話題は、ソーンバブリといわれるインドのお菓子は入荷できないかということだったんです。これ、僕の記憶だと生菓子だったんですよ。さすがに生菓子は入荷できないだろうと思ったら、なんと袋詰めで売ってるとのことで、写真も載せていただきました。うーん、確かに。
ではこのソーンバブリとはなにか? 調べたところ、ミルクを原料にしたもので、それを綿飴の繊維のように細くします。何重にも重ねて圧縮し固め、上にナッツなどを載せて出来上がりとのこと。口に入れるとまるでグラスウールのような感じで、最初は口の中の水分が吸い取られていき、ちょっと苦しい感じがします(笑)。でもすぐに溶け出し、口の中が不思議な甘みで満たされます。
綿飴も生菓子のようなイメージがありますが、確かに袋詰めでも売ってますよね。よく考えれば砂糖を引き伸ばしただけだから、腐りやすいわけも無いですし……ソーンバブリも似たもの同士という感じで、そうそう腐るものでもないようです。ひとことで言えば「超凝縮ミルク綿飴」とでもいう感じでしょうか。栄養価も高いでしょうし、保存の効くお菓子としてはいいものなのかもしれません。

他も見た目は和菓子っぽいのが多いんですが、ほとんど激甘。一つか二つ食べたらもう十分です。辛いカレーを食べた後にこれを食べて口を休める、という感じなんでしょうか。
あと、宗教的行事で供え物に置かれていたお菓子で、最後に参加者に配られたりするのもこれです。日本でも仏壇に供えておいた「お下がり」を頂くという習慣がありますし。
……そういや日本の仏壇に置かれる「らくがん」も、微妙な甘さだったような。このあたりの風習は、もしかしたらインド発祥なのかも!?
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